HADの導入

概要

本講では、心理統計のための分析ソフトであるHADの導入の仕方(ダウンロードの仕方と基礎的な操作)について解説いたします。

HADのダウンロードおよびその後のプロパティの設定は一度行えば毎回実施する必要はありません(ただし、異なるファイルをダウンロードした場合には、再度プロパティの設定をする必要がありますので、一度ダウンロードしたファイルはどこかに保存して毎回新たにダウンロードしなくていいようにしておくのがいいでしょう)。また、解凍をしていない場合には以下の処理ができませんので、必ず解凍するようにしてください。。他方、データの入力については、毎回行う必要はありません(もちろん違うデータを分析に使う場合には再度入力する必要があります)

ダウンロード

1.まずHADの開発者である清水裕士先生のホームページに移動します。

2.ページの上の方に「ダウンロード」というリンクがあるのでクリックします。

3.OneDriveに飛ぶので、HAD18をクリックします。数字はHADのバージョンを示しています。今後アップデートがされた場合には番号が変わる可能性がありますので、最新の(つまり最も数字が大きい)バージョンを選択してください。

4.以下のようなフォルダに遷移するはずですので、エクセルファイルをダウンロードしてください。ファイルの上で右クリック(左クリックではありません)をし、「ダウンロード」を選んでください。

5.ダウンロードしたファイルを右クリックし「プロパティ」を選択します。下の方に「セキュリティ」が表示された場合は、「許可する」にチェックを入れて「OK」を押してください。「セキュリティ」が表示されない場合は、そのままプロパティを閉じてください。

6.ダウンロードしたファイルを開くと、「セキュリティの警告」が表示されますので、「コンテンツの有効化」を押してください。

以上でダウンロードと初期設定は完了です。

Qualtricsでデータを収集している場合は、いったんここでこちらのページに移動し、データをダウンロードしてください。まだデータは収集しておらず、ダミーデータを使う場合には、そのまま下に進んでください。

データの入力

ダウンロードしたHADを見ると、以下のような画面になっているはずです。まず左下のシートを見ると、「データ」と「モデリング」というシートが入っています。

これらのシートを使って以下のような手順で分析を進めていくのが基本的な動作になります。

①「データ」にデータを入力する
②左上の「データ読み込み」をクリックする
③「モデリング」のシートに移動するので、そこで分析の設定をする

このセクションでは、①のデータの入力の仕方を解説いたします。

1.まず分析の練習に用いるダミーデータをダウンロードします。こちらからダウンロードして開いてください。このデータは、向井他(2020)「厳罰傾向と帰属スタイルの関連――日韓の比較から――」で用いられた実際のデータを、練習に使いやすいように一部抽出したものです。データの詳しい内容はこちらからご覧ください。以下のように表示されれば成功です。

ファイルには文字と数字が入力されています。「ID」という列は回答者の通し番号を示し、それ以降の列は変数名を示しています。たとえば、IDが1の人(行)を見ると、「この人は性別は1で、教育水準は4と答えた」ということが分かるように整理されています。

このように行に回答者を入力し、列に変数名を入力することは、(HADに限らず)すべての分析ソフトで共通ですので覚えておくと良いでしょう。

2.ダミーデータに入力されているデータをHADのB1のセル以降にコピーします。どのような手順でやってもいいですが、以下ではショートカットキーを使った一例を記述します。

2-1.ダミーデータ上で文字が数字が入力されているセルをクリックし、キーボード上で「Ctrl」と「a」を同時に押してください。「Ctrl」キーはキーボードの右下と左下付近にあります。これでデータが入っているすべてのセルが選択されます。

2-2.「Ctrl」と「c」を同時に押してください。するとデータがコピーされます。以下の画像のように、すべてのデータの周りが緑の動く線で囲まれていれば成功です。

2-3.HADに移動し、「B1」のセルをクリックし、そこで「Ctrl」と「Shift」と「v」を同時に押してください。これで上手く行かない場合は「Ctrl」と「v」だけを同時に押してください(「Shift」は押さない)。するとデータが貼り付けられます。データは必ずセルB1から開始してください。そうしないとエラーになります。

以上でデータがHADに入力できました。

3.データが正しく入力されているかを確認するためには、「データの読み込み」をクリックしてください。

そこで「モデリング」のシートに移動し、上の「変数名」に入力した変数(「データ」の1行目に入力したものが「変数名」として表示されます)が以下のように表示されていれば正しく入力できています。

移動しない場合は、何かエラーが生じている可能性がありますので、上記の1から3を再度繰り返してください。

欠損値の処理

上記のダミーデータには欠損値が含まれています。欠損値とは読んで字のごとく、欠損している値のことであり、たとえばアンケートであれば、回答者が回答しなかった場合、社会調査などのデータであれば何らかの理由でそのデータが欠落した場合などに生じます。

HADでは、このような欠損値は「.」(半角ピリオド)で表します。セルを空白にするわけではありません。空白にした場合は下記のよくあるエラーとなりますので注意してください。

よくあるエラー

1.空白のセル

HAD上に空白のセルがある場合に表示されます。以下の可能性を確認してください。

・欠損値に「.」が正しく入力されていない。
・変数名だけが入力されており、その下にデータが入力されていない。

2.変数名の指定

変数名にこれらの記号は入れることができません。半角スペース(特に変数名の最後に半角スペースが入っている場合)は間違えやすいので注意してください。

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