外国人に対する脅威認知

背景

外国人等が日本にとって脅威になっているとどの程度思うかを測定します。統合脅威理論(ITT)を基に作成された項目(Uenal, 2016)を翻訳したものです。元論文では、3因子構造現実的脅威認知、象徴的脅威認知、テロ脅威認知)の3因子に分かれることが示されています。しかし、翻訳が行われた論文(向井他, 2020)で「外国人」、「イスラム教徒」、「中国人」、「韓国人」(韓国側の調査では「日本人」)について意見を求めたところ、どの対象について意見を求めるかによって因子構造に大きなが違いがあることが見出されています。因子構造については今後も検討する必要があると思われますので、ご使用の際にはご留意ください。

教示文

あなたは以下のような意見にどのくらい賛成しますか。最も当てはまる選択肢を選んでください。

選択肢
  • 非常に反対
  • 反対
  • どちらとも言えない
  • 賛成
  • 非常に賛成
項目内容(11項目)
日本に〇〇がいることで、日本人が仕事を見つけるのが難しくなっている
日本に〇〇がいることで、日本人が住居を見つけるのが難しくなっている
日本に〇〇がいることで、日本の教育制度が脅かされている
日本における〇〇の存在は、われわれの経済的繁栄を脅かしている
〇〇がいることで、日本の規範や価値観が脅かされている
〇〇によって、伝統的な規範や価値観が脅かされている
〇〇がいることで、われわれの権利や自由が脅かされている
〇〇によって日本の文化が危機にさらされている
日本にいる過激な思想を持った〇〇によって、平和が脅かされているのではないかと心配している
日本が〇〇のテロリストの標的となるのは時間の問題だ
時々自分が〇〇のテロの被害者になるのではないかと思う

「〇〇」には意見を求める対象(「外国人」等)を入れてください)

出典
  • 向井智哉・松木祐馬・金信遇・木村真利子 (2020). ムスリムに対する脅威認知への統合脅威理論の適用可能性――日韓における中国人,日本人・韓国人,外国人に対する脅威との比較を通じて―― 実践政策学, 6(2). 159-165.
  • Uenal, F. (2016). Disentangling Islamophobia: The differential effects of symbolic, realistic, and terroristic threat perceptions as mediators between social dominance orientation and Islamophobia. Journal of Social and Political Psychology, 4(1), 66–90.
尺度を使用している論文
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