日本語版社会的支配志向性

背景

社会的支配志向性の日本語版です。SDO6(Pratto et al., 1994)を翻訳したものであり、社会的支配志向性を支配志向性(SDO-D)と平等志向性(SDO-E)の2因子から測定します。韓国との比較のために作成したものであるため、韓国語とバックトランスレーションが行われています。その際、日本語版については三船・横田(2018)を、韓国語版についてはNa(2011)を大きく参考にしましたが、項目はそれぞれと若干異なっています。

教示文

以下の文章を読んで、それぞれの主張にどれくらい同意するか、あるいは賛成するかを1から7の数字に○をつけて答えてください。あまり深く考えないで、直感的に答えてください。

選択肢
  • 全く同意しない/反対する
  • 同意しない/反対する
  • どちらかと言えば同意しない/反対する
  • どちらとも言えない
  • どちらかと言えば同意する/賛成する
  • 同意する/賛成する
  • 完全に同意する/賛成する
項目内容(16項目)
因子名項目
支配志向性(SDO-D)
(8項目)
ある集団の人たちが上に立って,他の集団が下にいるのは,おそらくよいことだ
人生で成功するためには,時として他の集団の人たちを踏み台にすることが必要だ
劣った人たちの集団は,自分たちの立場をわきまえるべきである
自分たちが欲しいものを手に入れるためには,他の集団に対して力をふるわなければならないこともある
他の集団の人たちを現状に押しとどめておくべき場合がある
ある集団の人たちは,他の集団の人々よりも価値がある
ある集団の人たちが他の集団と比べて人生のチャンスに恵まれているとしても,それはそれでかまわない
特定の集団の人たちが身のほどをわきまえていたら,世の中の色々な問題は起こらないで済むだろう
平等志向性(SDO-E)
(8項目)
私たちは集団間の平等を理想とすべきだ
私たちは社会的平等を目指すべきである
すべての人たちの集団は人生のチャンスを等しく与えられるべきだ
すべての集団が平等になれたら良い
色々な集団が置かれた条件を等しくするために,私達はできるだけのことをすべきである
もし私たちが色んな集団をもっと平等に扱ってきたら,私たちの問題はもっと少なくなるだろう
どんな集団も社会において支配的地位を独占するべきではない
私たちは収入の平等をさらに目指すべきである
出典
  • 向井智哉・松木祐馬 (2022). 厳罰傾向と社会的支配志向性の関連――日韓のサンプルを用いた探索的検討―― パーソナリティ研究, 31(2), 125-135. doi: 10.2132/personality.31.2.7
  • Pratto, F., Sidanius, J., Stallworth, L. M., & Malle, B. F. (1994). Social Dominance Orientation: A Personality Variable Predicting Social and Political Attitudes. Journal of Personality and Social Psychology, 67(4), 741–763.
  • 三船恒裕・横田晋大 (2018). 社会的支配志向性と外国人に対する政治的・差別的態度――日本人サンプルを用いた相関研究―― 社会心理学研究, 34(2), 94–101.
  • 나우빈 (2011). 우익권위주의 , 사회지배지향성 및 접촉이 비행청소년에 대한 편견에 미치는 영향. 대구가톨릭대학교 석사학위 논문. (ナ・ウビン (2011). 右翼権威主義, 社会支配志向性および接触が非行青少年に対する偏見に及ぼす影響 大邱カトリック大学修士学位論文)
尺度を使用している論文
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