刑事司法に対する態度尺度短縮版

背景

全項目版を遺伝的アルゴリズムを用いて12項目に短縮したものです。因子構造・教示文・選択肢は全項目版と変わりません。

因子構造
因子名構成概念
刑罰の厳罰化犯罪者に対する刑罰を,より厳しくすることを支持する態度
刑罰の早期拡大化より早い段階で,より多くの行為を刑罰という手段によって取り締まることを支持する態度
治療の推進化犯罪者に対する教育や治療を, より推進することを支持する態度
治療の早期拡大化より早い段階で,より多くの行為に対して,教育や治療を行うことを支持する態度
教示文

以下では、犯罪や犯罪者をどう扱うべきかについて、あなたが持つ意見をお聞きします。あなたの意見にもっとも当てはまる回答を選んでください。

選択肢
  • まったくそう思わない
  • あまりそう思わない
  • どちらかと言えばそう思わない
  • どちらかと言えばそう思う
  • かなりそう思う
  • 非常にそう思う
項目内容(12項目)
因子名項目
刑罰の厳罰化
(3項目)
犯罪者に対する判決をもっと厳しくするべきだ
なぜ犯罪者への刑罰があんなに軽いのかと疑問に思う
犯罪者への罰は厳しくすればするほどよい
刑罰の早期拡大化
(3項目)
人に不安を与える行為を行った段階で、法律で処罰できるようにするべきだ
人に迷惑をかける行為を行った時点で、逮捕できるようにするべきだ
実際に犯罪が起きる前に、刑罰を科せるようにするべきだ
治療の推進化
(3項目)
犯罪者に対して社会復帰や更生のための援助を、もっと行なうべきだ
犯罪をした人に対して行われる、社会復帰のための援助は少なすぎる
私が裁判官なら、今以上に犯罪者の社会復帰を重視した判決を下したい
治療の早期拡大化
(3項目)
人に不安を与える行為を行なった段階で、生活を改めさせるための援助を行なうべきだ
人に不安を与える行為をした時点で、予防のための援助を行なうべきだ
人に迷惑をかける行為を行った時点で、そのような行為をしないよう教育を行なうべきだ
出典
  • 向井智哉・三枝高大 (2018). 刑事司法に対する態度と感情 (1)――刑事司法に対する態度尺度短縮版の作成を通じて―― 日本感情心理学会第26回大会(ポスター発表)
尺度を使用している論文
  • 向井智哉・松木祐馬 (2022). 厳罰傾向と社会的支配志向性の関連――日韓のサンプルを用いた探索的検討―― パーソナリティ研究, 31(2), 125-135. doi: 10.2132/personality.31.2.7
  • 向井智哉・松木祐馬・木村真利子・近藤文哉 (2020). 厳罰傾向と帰属スタイルの関連――日韓の比較から―― 心理学研究, 91(3), 183-192, doi: 10.4992/jjpsy.91.19211.
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