犯罪者および被害者に対する感情的反応

背景

犯罪者に対する怒りと共感、被害者に対する共感を測定する尺度です。「犯罪者に対する怒り」因子の項目は、「犯罪者に対する共感」因子と「被害者に対する共感」因子は多次元共感性尺度(MES)から作成しています。多次元共感性尺度は名称の通り多次元構造ですが、その中から犯罪者・被害者に適用するのが適切と考えた項目を主に「他者指向性」因子から抽出しています。なお、元論文(向井・松木, 2020)のTable 1には誤りがあります。利用の際にはご注意ください。

教示文

メディア(新聞・テレビ・インターネットなど)で、犯罪について見聞きした時、あなたは以下のような感情を、どのくらいの頻度で感じますか。当てはまる選択肢を選んでください。

選択肢
  • まったくない
  • あまりない
  • どちらとも言えない
  • ややある
  • よくある
項目内容(15項目)
因子名項目
犯罪者への怒り
(5項目)
犯罪者に対して怒りを感じる
犯罪者に対して腹立ちを感じる
犯罪者に対して憤りを感じる
犯罪者に対してむかつきを覚える
犯罪者はなぜそのようなことをしたのかと、許せない気分になる
被害者への共感
(5項目)
被害にあってしまった人の立場に立って,その人を理解しようとする
被害にあってしまった人の気持ちを想像する
被害にあってしまった人が何を思うのかを考える
被害にあってしまった人に同情する
もし自分が被害にあってしまった人だったらと考えてみる
犯罪者への共感
(5項目)
犯罪をしてしまった人の気持ちを想像する
犯罪をしてしまった人の立場に立って,その人を理解しようとする
もし自分が犯罪をしてしまった人だったらと考えてみる
犯罪をしてしまった人に同情する
犯罪をしてしまった人が何を思っていたのかを考える
出典
  • 向井智哉・松木祐馬 (2020). 厳罰傾向と犯罪者および被害者に対する感情的反応との関連――犯罪不安,怒り,共感に着目して―― 感情心理学研究, 27(3), 95-103, doi: 10.4092/jsre.27.3_95
尺度を使用している論文
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