原因帰属スタイル
背景
犯罪の原因を何に帰属するかについての個人差を2つの次元から測定する項目です。Cullen, Clark, Cullen, & Mathers (1985) を翻訳したものです。
教示文
あなたは以下のような意見にどの程度賛成しますか。最も当てはまる選択肢を選んでください。
選択肢
- 非常に反対
- 反対
- 賛成
- 非常に賛成
項目内容(6項目)
因子名 | 項目 |
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属性的帰属スタイル (3項目) |
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罪を犯す少年の大半は,自身の性格のせいで,犯罪をする | |
罪を犯す少年の大半は,悪い状況を打開する合法的な方法を探すことをしない怠惰な人間であるため,犯罪をする | |
罪を犯す少年の大半は,自分をコントロールする力をほとんど,あるいはまったく持っていないため,犯罪をする | |
状況的帰属スタイル (3項目) |
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罪を犯す少年の大半は,仕事についたりお金を得たりする機会を,社会がほとんど提供しないせいで,犯罪をする | |
罪を犯す少年の大半は,貧しい生活環境に対処する手段として,犯罪をする | |
罪を犯す少年の大半は,外的な影響力(例えば友だちからの圧力,金銭的な問題など)が原因で,犯罪をする |
出典
- 向井智哉・松木祐馬・木村真利子・近藤文哉 (2020). 厳罰傾向と帰属スタイルの関連――日韓の比較から―― 心理学研究, 91(3), 183-192. doi: 10.4992/jjpsy.91.19211
- Cullen, F. T., Clark, G. A., Cullen, J. B., & Mathers, R. A. (1985). Attribution, Salience, and Attitudes toward Criminal Sanctioning. Criminal Justice and Behavior, 12(3), 305–331. doi: 10.1177/0093854885012003003